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 ★番外編:『ハイパーボリアの悪魔』
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かつて緑に覆われた平和な惑星だった火星
緑と恵みの惑星であったこの場所が滅びたのはなぜか?
火星の繁栄と、滅亡とその後


その昔、サヌルカヌイが誕生する前、
ハイパーボリア(現在の火星)は
穏やかな気候と水と緑に恵まれた惑星だった。



この惑星を支配していたのは
『王』の従者のひとりであるヴルトゥーム。


争いを好まぬこの神の支配化で
『頭足人類』たちは平和に、のどかに暮らしていた。




彼らの時代は地球よりはるかに古く
彼らの安息は永遠に続くと思われた。




だが・・・





南の谷に住むあるひとりの頭足人類は
生まれつき身体能力が低く、
仲間を作る能力にも欠けていた。

彼は孤独であった。

そんな彼に悪魔がささやく・・・。




『王』の従者であり、種族中最大のトリックスター、
ナイアルラトホテップである・・・。
ナイアルラトホテップは力を求めていた彼に対し、
サヌルカヌイと融合させることで力を与えた。

彼はサヌルカヌイと同じ不死身の体を
手に入れた・・・。




力を得た彼はすぐさま行動に出た。
強大な力を持ってして仲間を制圧し
自分を王とした帝国を作ろうとしたのだ。



だがその行動はヴルトゥームの逆鱗に触れることとなった・・・。




ヴルトゥームの力は圧倒的で
彼はなすすべなく敗北する。

敗走した彼はナイアルラトホテップに
さらなる助力を求めた・・・。




ナイアルラトホテップはサヌルカヌイという
謎の生命の存在を彼に教えた。

彼はすぐさま地球に向かい
2体のサヌルカヌイを引き連れて火星に戻った。





『ナグ』と『イェブ』と名づけられたこの2体の
サヌルカヌイは火星の肥沃な大地ですぐさま
増殖を開始した。

恵み豊かで天敵のいないこの場所で
サヌルカヌイはおおいに増えた。

ヴルトゥームはサヌルカヌイと戦うが
あまりにも数が多すぎ、
深手を負って極地の洞窟に撤退。



彼は勝利したかに見えた・・・。

だが・・・。




大増殖したサヌルカヌイはもはや
彼の制御が効かなくなっていた。

あるいはもともと制御できる生き物では
なかったのかもしれないが・・・

大増殖したサヌルカヌイは
あっという間に火星の
すべての生き物と緑を食い尽くし、
何もかも無くなったのちに
地中で眠りについた。

緑と恵みの惑星だった火星が
赤茶けた砂漠(赤茶けた砂はすべてサヌルカヌイの糞)
になるまでに要した時間は
たったの3か月前後である




サヌルカヌイ化してしまった彼は
死ぬこともできぬまま
永遠に不毛の砂漠をさまよう。





これが彼の望んだ
帝国だったのだろうか・・・











『ドゥ・クーオ』:

ハイパーボリアの頭足人類のひとり。

生まれつきいろいろな能力が不足している
いわゆる落ちこぼれ。

能力は低かったが
プライドは人一倍高かった。
ナイアルラトホテップの誘いに乗り
サヌルカヌイをハイパーボリアに持ち込み
星そのものを破滅させた。




『ドゥ・セリーオ』:

ドゥ・クーオの母親。
生涯息子の味方であった。
彼女が生きていれば
彼は悪魔の誘いに乗ることは
なかっただろう。





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